対話型AI(人工知能)を、リポート作成などとは違う形で活用しようという授業が大学で行われ始めている。試験対策や就職への活用も視野に、様々な模索が進む。
公務員試験の時事問題対策、教育で活用も
武蔵野大の「AI活用エキスパートコース」の1期生約70人の成果発表会が9月、同大有明キャンパス(東京都江東区)で開かれた。AI時代に求められる人材の育成をめざし、2021年度に開設されたコース。どの学部の学生も受講でき、対話型AIの活用法を研究した学生も多くいた。
法学部のある学生は、公務員試験対策として、過去の出題形式を対話型AI「チャットGPT」に示した上で、時事問題を作成させる方法を検証した。別の学生は、英語能力試験「TOEIC」の模擬問題などの作成を模索。教育学部の学生は、児童生徒に作問させ、チャットGPTに解答させることで、児童生徒の学びを深める方法を考えた。学生の一人は「おもしろかった。新しいツールなので、もっといろんな使い方を考えたい」。指導した林浩一教授は「学生らしい発想があって興味深い。積極的に使いながら学んでもらいたい」と話す。
キャリアカウンセラーになれる?
法政大キャリアデザイン学部では、授業で対話型AIをキャリアデザインに生かす方法を探る試みが行われた。
チャットGPTに「キャリア…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル